【考察コラム】
新型コロナウイルスの影響により、内勤業務を主とした仕事は、ほぼリモートワークへと移行され始めています。
しかし、急な対応、対策に追われた1年だったため、リモートワークはほとんどの企業が初挑戦だったのではないでしょうか?そのため、戸惑うことも多かったかもしれません。
そこで今回は、当方の経験をもとにリモートワークに必要なことを書いてみたいと思います。
※あくまで当方の経験をもとに書く、個人的な意見です。
リモートワークに必要なツール
リモートワークで必要となってくるのは、第一にコミュニケーションを図るためのツールですね。ほとんどの企業が導入しているのは、Slackやzoom、Meetsなどではないでしょうか?
このあたりのツールがそろっていれば、だいたいのことはできますよね。
オンライン会議を行う際にはSlackでもzoomでも音声・映像での会議ができます。Googleが提供するMeetsでも十分です。
しかし、ツールがあれば何でも円滑にまわるわけではありません。なぜなら、基本的に文章でのやり取りとなるため、人によっては「冷たく感じる」といったデメリットが生じてしまうからです。
一番大事なのは人間関係!
ビジネス用のチャットであるSlackやオンライン会議に使えるzoomやMeetsがあっても、一番大事なのは人間関係です。
社内関係がうまくいっていないと、ツールは宝の持ち腐れになるうえ、従業員の間で亀裂が生じる可能性があります。
ここで考え方を切り替えないと、リモートはうまくいかないのではないでしょうか?
考察
新型コロナウイルスの影響により、これまでなんとなく『社会常識』とされてきたも全てが振り出しに戻ったと考えている方もいるかもしれません。
この『通常の社会常識』は、一度、忘れた方がスムーズにリモートワークに移行できるかもしれません!
リモートワークはみんなが『初心者』という考え方に念頭をおき、どんな風に運用すれば良いか?を検討したほうが円滑に業務がこなせるのでは?と考えています。
これまでの上下関係をフラットにする
現場では、相手の顔や声を見聞きできるので、どんな感情、どんな思いで話をしているかが分かるため、通常の上下関係であってもパワハラなどがない限り、お互いの関係性に支障は少ないはずです。
しかし、リモートでは基本的にチャット内での文章のやり取りになるため、感情が見えないですね。そうなると、部下は「相手は上司だから」という考えのもと、どんな感情で文章を書いているかを推測する可能性があります(逆もしかり)。その想像がときには「高圧的に感じる」となれば、そのイメージのまま対話を続けるため、いずれ支障をきたすかもしれません。
そういったことがないよう、「リモートはお互い初心者」であることを認識し、その関係性に上下関係はある種ないものと捉えることが大事ではないでしょうか?そうすれば、どんな文章を送りあってもフラットな関係であれば、感情を誤解されたまま対話が続くということはなくなるはずです。
チャット内での文章は全員、敬語にすべき
上記に通じることですが、上司だけが俗に言うため口のような文章では、「高圧的」と部下が捉える可能性があります。なので、上司、部下関係なく全員が敬語を使えば、誤解されることを避けることができるのではないかと思います。
経営者は従業員全員を過度に管理、監視しない
リモートワークでストレスを感じるのは、監視ではないでしょうか?経営者は初のリモートで不安を感じる分、過剰な管理を行ってしまうかもしれません。しかし、仕事をする人はどんな環境でも仕事をします。
過度な監視を避けて、各部署の部長に管理を一任させることで緩和したほうがいいかもしれません。あとは、日々の日報と数字での評価に徹すると決め込んだ方が円滑に業務は進むと思います。部下も約8時間監視体制では、ただストレスがたまる一方で、仕事へのやる気がなくなる恐れがあります。
まとめ
ざっくばらんに経験をもとに書いてみました。
簡単にまとめると、現場での上下関係は忘れること。リモートは上下一切関係なく全員が「初心者」であることを認識し、横繋がりをあえてつくりあげ、皆で仕組みを構築していくという考え方で実行した方が円滑に業務がまわると思います。
「上司(または部下)の仕事が円滑にまわるようにしたいから、リモートはこうすべき」ではなく、皆が平等にリモートをしながら仕事をまわせるように仕組みをつくるという考え方で、続けていった方が楽しく仕事ができるかもしれませんよ!