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タピオカで作ったわらび餅の元祖―明日香食品

タピオカで作ったわらび餅の元祖―明日香食品

和洋菓子の食品メーカー明日香食品。同社は小売店向けのアウトパックの商品を製造しています。1975年に大阪府枚方市で創業し、のちに大阪市内に本社を移転。同市と松原市に工場を置き、日夜、和菓子を作ってきました。2013年に両工場の老朽化と環境の変化に伴い、八尾市老原に本社機能と製造拠点を集約化し、現在に至ります。 そんな、同社へ伺い西日本営業部 部長の中野文子氏に企業の魅力などをお聞きしました。

タピオカを使ったわらび餅の元祖


明日香食品の主な事業は、小売店向けのアウトパックの和洋菓子を製造することです。同社は1975年の創業以来、家庭で手軽に食べられる商品を提供しています。主要な取引先は国内主要スーパー10社中9社納品しています。「西日本は中四国から静岡を、東日本は千葉県の工場を拠点に商品を供給しています」とのことです。

同社の特徴は、わらび餅です。国内での販売シェアはナンバー1とのこと。水色のトレーに入ったタイプで1981年の発売以来、消費者の味覚や視覚を楽しませてきました。「わらび餅は製造後、時間が経つと白濁したり、食感が落ちてしまいます。しかし、当社はもちもち食感と透明度を維持するため、タピオカでん粉を使用しています」と話し、タピオカ入りのものを開発したのは同社が元祖だそうです。さらに、関東圏では、食べる習慣が少なかったそうですが、「東京支店を開設後、地道に市場開拓をした結果、日常的に食していただけるようになりました」と、シェアを広げる努力もされてきたとのことです。

また、今ではSM業態(食品スーパー)やCVS業態(コンビニエンストストア)のレジ前でよく見かける、袋入り5個の大福も同社が初めて行ったものだそうです。素朴な感じと持った時の質感を感じてもらえるように、袋に詰めて販売したところ好調だったため、現在も同様の形での製造を続けられています。

SNSで親子で和菓子に親しみを


もっと、和菓子の良さを知ってもらうためにSNSの発信を積極的に展開されています。Twitter、Facebookはもちろん、Instagramでは『2020 笑びもち祭』と題して、きゃらびもちの投稿イベントを実施。きゃらびもちとは、かき氷のシロップに透明のわらび餅を1時間つけておくと、色が染まりカラフルになり、そこにデコレーション用のチョコで顔を書くことでできあがるものです。実際に創作されたものをInstagramに投稿してもらうことでキャンペーンに参加できるという流れとなっています。

Twitterでは、『わらび餅あるある』のつぶやきを募集。「思っていた以上に皆さん、わらび餅でのエピソードがあり驚きました。子供のころの思い出がたくさんあるんですね」と、ちょっとした話でも一人ひとりが出来事をつぶやいていたので、SNS発信としての成果は上々だったようです。

このようなSNS活用については「子供のころから和菓子に慣れ親しんでほしい」という思いがあり、続けているとのことです。大人になったときに自然と和菓子を食べてもらえるように、良さを伝えているのです。

フレーバーを工夫したわらび餅


同社を一躍有名にしたのがラムネわらび餅です。某ニュースサイトで紹介された際には、反響が良かったとのこと。「想定以上に反響が良く、販売数も好調でした」。以降は、毎年、フレーバーを変えて必ず販売しており、昨年はパインアメとのコラボレーションのものを発売していました。「今年は瀬戸内レモンのわらび餅を販売しました。当社では遊び心を持って、商品開発をしています」と、さまざまな味が楽しめるよう今後も商品開発は遊び心を持ってチャレンジしていくようです。


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