関西ものづくりワールドへ!うち2社が気に入ったので取材してみた

気ままに取材




『関西ものづくりワールド』が、インテックス大阪(大阪市住之江区南港北1‐5‐102)で10月7日~9日に開催。同イベントは、製造業の短期開発や生産性向上ほかに寄与することを目的としたもので、業界関係による商談会として実施されました。

ものづくりに役立つイベントということもあり、我々ジョニー新聞はメディアとして訪問。気になった企業への取材を行ってきました。今回はそのなかでも、斎藤塗料と原田㈱をピックアップしたいと思います。

『ウレヒーロー』がすごい!伸縮性&柔軟性に特化した塗料


塗料メーカーである斎藤塗料(大阪市淀川区三津屋北3-2-4)で提案していたのはウレヒーローという商品です。これは伸縮性や柔軟性に特化し、複合部材に適応した新しいタイプのものとなっています。

従来、ゴムに塗料を散布するとベタつきが発生します。また、素材そのものを伸び縮みさせたり、ひねるなど力を加えると、インクにヒビが出ます。また、定着せずに剥がれることもあります。

しかし、斎藤塗料が開発したウレヒーローであれば、ゴム製品に塗っても、ベタつきはなく表面はつるつる。さらにヒビ割れなども起こりません。取締役の菅彰浩氏は「ゴムと金属といった複合部材にもそのまま散布することができるため、塗り分けが必要なくなり、作業効率アップにつながります」とのこと。展示会では説明用にミニ四駆を塗装しており「(ボディである)プラスチックから中の金属部品、ゴムのタイヤすべて1色で塗装しています」と、性能を披露しました。

適応する密着素材は、スチレンゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンゴム、ニトリルゴムやアクリル、PET、硬質塩ビ、軟質塩ビのほか、鉄素材、アルミ、銅、真鍮、ガラス、合成皮革などと、幅広く使用ができます。

また、耐候性としては屋外暴露70日に合格していたり、耐摩耗性ではスチールウール50回合格などしています。

原田㈱のオーダーメイドの作業着がかっこいい


作業着のオーダーメイドを手掛ける原田㈱(山口県防府市新田593)では、世界にひとつだけの服が作れることをアピール。企画生産部 OUCマーケティング室・マーケティング担当の堀秀行氏は「元々は作業着の販売していた当社ですが、2018年からオーダーメイドをスタートさせました」とのことで、事業としては意外と最近のようです。

きっかけとしては、「世の中では2代目、3代目の社長が増えて『かっこよく働きたい』という声も増えてきました。3Kを払拭させるために、かっこいいユニフォームが求められるようになり、当社でオーダーメイドしています」。

現場作業の方々の作業着をスタイリッシュにおしゃれにデザインしており、働く楽しさやかっこよさを目で感じさせてくれるようにしています。さらに原田㈱では、ドリームズカムトゥルーの中村正人氏の「沖縄の私邸で庭仕事をする作業着が欲しい」という要望に応えて、中村氏オリジナルの作業着も手掛けられました。このユニフォームはドリカムファンの間でも評判を呼び、今ではオリジナルグッズとして販売も展開されているとのことです。

終わりに

新型コロナウイルスの影響もあり、展示会では可能な限りのコロナ対策が実施されており、入場時にはつど、手の消毒と体温チェックが行われていました。また、出展者も来場者もマスクを着用し、日本人のマナーの良さが伺えました。
出展者側も、コロナ渦に打ち勝つための出会いを求めているのだと、実感できる一日となりました。

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