バイオの力で果物の加工!?アイバイオプロダクツ

大阪府八尾市情報




カットフルーツ事業などを手掛けるアイバイオプロダクツ(大阪府八尾市垣内5-17)では、バイオテクノロジーを使ってカットフルーツや果物の加工などを手掛けています。一体、どのような方法で柑橘類の皮をむいているのか?についてお伺いしました。

規格外のフルーツも本当は食べられるのです


同社の代表取締役社長・福村修一氏は、元々、大阪市東部市場に勤めていた食のプロです。当時から規格外となった果物、低等階級品は流通できなかったり、廃棄処分されてきました。「生産者の方々は、低等階級品を使用してジュースやゼリーに加工して販売していました。しかし、低価格で売っていましたので―」と、加工賃に比べて販売価格が低いことも問題となっていました。 そこで同社では規格外の果物の皮をむいて、カットフルーツとして販売することを考案。ただ剥離させるのではなく、安心安全の加工食品として提供するようになりました。

安心安全のカットフルーツを提供しています


同社では、従来品の缶詰のように化学薬品を使用して皮を取り除くのではなく、酵素剥離という方法でむいています。使っている酵素は天然由来の食品添加物で無害の『プロトペクチナーゼ』。柑橘のじょうのう膜(内皮)の主な成分であるペクチンにのみ作用し、実は溶かさずに剥離してくれます。 これにより、これまで販売が困難だった低等階級品の果物の新たな販売方法を確立し、無駄なく果物を提供できます。また、安全性が高いうえ見た目もキレイなカットフルーツなので、果物離れした消費者へも新しいジャンルとして提案できるため、消費の増加、産地の活性化への期待がもてます。

果物離れを解消したい!


現在はスーパーでの販売だけでなく、老人ホームなどの施設へも提供されています。「特にご年配の方々は、果物などの味を感じていただけます。季節にあわせたフルーツを提供して、四季折々の味を感じて欲しいですね」とのこと。また、若年層の果物離れに関しては「食べる環境を整えてあげることが大事です。そうすることで食べるきっかけを与えることができます」。

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