株式会社レイワフーズ(本社・大阪府八尾市八尾木北2-160、営業所・八尾市高美町1-3-40)は、お弁当の宅配サービスを行っている企業です。
主に高齢者向け配食事業、介護施設向け配食事業、自社商品開発・販売事業、ライフサポート事業を展開しています。昔から地域に宅配弁当の会社として愛されている同社について、話を伺った。
創業された時期について
元々は某大手チェーンの宅配弁当事業がはじまりで、1998年7月に八尾市本町で開業しました。2004年8月に現在の場所を拠点にし社名変更。そのとき、先代オーナーが「冷凍ものを温めただけのものよりも、手作りで提供したい」という思いから、いちから全て調理する方法に変わりました。
そして、代表取締役社長・犬島隆至氏に引き継がれたのを機に、レイワフーズに社名を変更するとともに、先代オーナーの意思を継承。「コンセプトである手作り、そして八尾市内の畑で採れた野菜を使って、弁当を作っています。お客様に楽しんでもらいたいという思いで調理しています」と犬島社長を語りました。
高齢者向け配食事業とは
高齢者向け宅配事業では、高齢者に対しお弁当を1件1件、宅配しているものです。「高齢者が和食好きというイメージが強いですが、実はそうではなく、揚げ物が大好き、お肉が好きという方々もたくさんいるので、当社は日替わりでお弁当を提供しています」とのこと。さらに、お昼と夕方に2回、配食しており、同社の特徴のひとつといえます。
高齢者宅は、独身が多いのが現状で、限られた時間内ではあるものの、同社の宅配スタッフらは購入者との会話を大切にしているそうです。「お話好きの方とは宅配に支障がない程度の時間でコミュニケーションをとっています。お好きでない方に対してもその考えを尊重し、少しの会話だけにしています」。
さらに「高齢者といっても年齢は関係なく、90歳で元気な方がいれば、60歳で認知症となり生活が困難な方もいます」と語り、宅配している最中、購入者が体調を崩されているときなどもあるそうです。その際は、その人の家族やケアマネージャーに連絡して対応しているとのこと。お弁当ひとつで多くの方々が、高齢者を守っていることが分かります。
料理長の思いは?
料理長兼商品開発部長の渋谷武氏は、同社で料理長を担当しており、日々、高齢者の健康を気遣って調理しています。例えば、炭水化物ばかりになっても体に良くないので、「炭水化物の分解が期待できる栄養素を入れたりしています」とバランスを考えたり、骨粗しょう症になりやすい女性のために「カルシウムを取り入れています」とのことです。
将来の夢については「個人的な目標ですが、1人ひとりのお客様の体調を見て、それにあった食べ物を提供していきたい。糖尿病の方には塩分を減らすなどを行っていますが、細かい部分までフォローできたらと思っています」と、述べました。
法人向けや商品の開発販売にも注力
高齢者向けだけではなく、一般、法人向けにも力を入れています。例えば、小学校で開催されたイベントでは毎年、出店用の総菜の販売も行っています。「唐揚げだけでも1000個、2000個は作りました。何度も走り回って対応しましたよ!」と、こんな場面でも活躍しています。
さらに、法人向けの宅配弁当では、「まずは試食から」とこたえ、お好みの弁当を作るそうです。「あるところでは激辛のカレーを作って!と言われて、当社で可能な限りの辛さで一度作ったことがあり、先方様も驚かれていましたね」と、こんなユニークなことも行っているとのことです。
また、こども弁当も開始。共働きの家族がどうしても、こどもにご飯を作ってあげられないときなどに活用すると便利なサービスです。