岡山市北区出石町にあるシェアスペース ルルマルでは、公募展の『交差展』を実施。
今回で4回目の開催となる交差展にお邪魔してきました。
ジャンルにとらわれない公募展「交差展」
今回で第4回目となる交差展では、数多くの作家さんがイラスト、写真、立体物、ハンドメイドと、さまざまなジャンルで作品を発表されていました。
展示会に参加している作家さんの年齢層は30代が多く、基本的にはイラストや写真の発表が多いそうですが、立体物やハンドメイドのアクセサリーなどの出展もあるとのことで「回を重ねるごとに一点ものに近い作品やその作家さんの技法でしか作れないものが、どんどん出展されています」(代表:近藤奈緒さん)と個性あふれるものが増えているそうです。
展示されている作品は非売品もあれば、販売されているものもありました。気に入った作品があれば購入できるのは、鑑賞する側にとってもうれしい瞬間ですね。
数々の作品を写真に収めてきましたので、どんなアートが楽しめる展示会かの雰囲気を味わってください。
作品を鑑賞しに行って、筆者的に気に入ったのは、動物たちの指人形の作品と、ネコの人形でした。カワイイは正義ですね。
展示会を始めたきっかけとは何か?
さて、この展示会が始まった経緯についてお聞きすると、元々は2022年の冬に展示会の代表者である近藤奈緒さんが大好きなイラスト作家さんの作品群で展示会をやりたかったのがきっかけだといいます。「クリスマスの時期に、この会場をあなたの作品で飾らせてほしいとお願いしました」と提案した際に、2人で岡山県での芸術に関する未来の話で盛り上がったそうです。
そこから話がふくらんでいき「名古屋や東京では誰でも参加できる展示会が積極的に行われている。岡山でも昔はあったけど今はなくなってしまった。身内だけのグループ展はあるけど、公募型はもうやっていない」ということが分かり、「岡山の作家さんが初めて展示する時の一歩になる展示会があると活性化するねって話になり、それで公募展『交差展』をやろう」となったそうです。つまりは公募展を復活させた立役者ということになります。
今年から年1回の開催にし作家さんの創作の密度を高める
交差展は過去年2回実施されていましたが、今年から年1回に変更したといいます。理由としては「(作家さんの創作意欲の)濃縮度を高めたい、1年間作品作りに勤しんでいただけれるようにと思い」とのことで、作家ファーストであることが分かります。
今後の展望について
交差展を今後どのように発展したいかについて伺いました。「今はこの場所、この空間に合う作家さんをピックアップしていますが、いろんな方に知っていただくのが一番の目的ですので、場所を限定せずにいろいろなところで開催できればと考えています。あとはいろんなイベントとコラボさせていただくなどですね」と、さらなる認知度アップも視野に入れているようです。
終わりに
今回、交差展を伺って、シンプルに作家さんも来場者の方も楽しんでいる雰囲気だったのが、一番印象的でした。肩の力を抜いてゆっくり、じっくり鑑賞できるので、おすすめの展示会といえます。
今後も数多くの公募展を実施して、岡山県のアート文化に貢献してほしいですね!
